2011年09月09日
コスタリカの思い出
火曜まではとんでもなく忙しかったが、水曜以降は程々の予約状況。しかし、店を開けてから予約なしのお客さんが多く、いつの間にか満席になっている日が続いている。
シンガソングライターのWMちゃんがマネージャーと来店。
「ユーコさんのこと、ラジオでしゃべっちゃったからね」と、WMちゃん。
「なぬ?!」
「コスタリカに一緒に行ったときの話。全国放送だからねー」
FM放送でパーソナリティーをやってるからだろう。ま、とは言ってもラジオだから、聞いても忘れちゃうし・・・。
WMちゃんとコスタリカに行ったのは、何年前だろう・・・。たぶん、15年〜20年前だよなぁ・・・。
決めることが嫌いな私はいつもホテルの予約さえしないで、とりあえず行く国だけ決めて旅にでる。今は、ネットがあるから、初日のホテルくらいは決めていくのだが、当時は、空港に着いて電話で予約していた。レバノンに行ったときでさえ予約していかなかった。
「ユーコさん、ホテル予約した方がいいんじゃない?夜中の11時に着くんだよぅ」とWMチャン。
「へー。じゃあ、決めていこうか」と、私の友人に予約してもらった記憶がある。
コスタリカの空港に到着した。
もちろん真っ暗。しかし、国際空港なのに原っぱに毛が生えたような所だった。
間接照明っちゃ聞こえがいいが、裸電球のような暗さだ。タクシー乗り場では「タクシータクシー」と声をかけてくるドライバーの白目しか確認できない。
しかも誰も順番を守らない。声をかけてくるのは、明らかに外国人とわかる、ボリやすい私たちをめがけて来る。
「ユーコさん!タクシー!」
「ダメ!この人ダメ!」
「ユーコさん!タクシー!」
「この人もダメ!」
「タクシー無くなっちゃうよー」
「Mちゃん!あの人!あの隅っこにいる要領の悪そうな奴、あれにする」
人相も万国共通。カモだっ!って言ってる目はわかるのだ。
この時のことを、WMチャンはなんとも感心して、以来、私への評価は高ーい。
しかし、WMちゃんもすごい!
コスタリカでは、当時、銀行も信用するなとガイドブックに載っていた。「チェンジ!」と声をかけてくる両替人が一番率がいいが、気をつけろ!とも、ガイドブックに書いてあった。
翌朝、街に出て中心街を歩いていると・・・。
「チェンジ!チェンジ!」と早速声がかかる。
やはり、銀行よりかなり率がいい。
数日後も両替する。
受け取ろうとすると・・・。Mちゃんが!
「待って!もう一回やって!」と手元をじっと見ている。
札束を中指に中央から折り曲げて持つと、二重になる。ちゃちな手品みたい。私は誤魔化されるところだったが、Mちゃんはめざとく気がついたのだ。
「ちょっと!何誤魔化そうとしてんのよー!」と、私たちは詰め寄った。
「ポリス!ポリス!」と、両替屋は誤魔化して逃げようとする。
「ポリスなんか怖くないもん!怖いのはあんたでしょー!ちゃんと両替しなさいよー!」
それ以来、両替屋の仲間に私たちのことが知れ渡ったようで、だーれも両替してくれなくなった。
ははん。最初はちゃんと両替して、油断させて、次からはしっかり騙す作戦だったのだな。
仕方ないので率の悪い銀行で両替した。
そのお金を持って、旅行会社に寄って、ツアーの申し込みに行った。すると、担当者が私が出した100ドル札が偽札だという。どうやら、銀行ですり替えられたのだ。
普通なら悔しがるのだろうが、私たちは初めて見る偽札にテンションが上がり、「家宝にしよう!」日本に帰ってきてからも、ずいぶん楽しませて頂いたものだ。
ホテルの朝食はいわゆるアメリカスタイル。
ホテルで朝食はしないで、毎日、近くのきったない店に行っていた。バナナの皮にトウモロコシの粉を練ったものと肉を煮た物が包んで蒸した「タマレス」を辛いソースをかけて食べていた。
「この、タマレス作りたいなぁ。バナナの葉っぱ買いに行く」
しかし、バナナの葉っぱは、売りモンじゃなく、そこらで取ってくるモンなのだ。売ってなーい。
数日後、「リモン」という小さな町に行くことにした。電車の旅だ。
車窓の景色はバナナプランテーションではないか!
「バナナの葉っぱ・・・いっぱい・・・」と嘆く私。
横でしこたま笑い転げるWMちゃん。
リモンに着いたけど、ホテルは・・・。
ガイドブックには町の紹介しかない。歩いている人に聞きまくった。どうやら、町の中心にあるホテルが最高級らしい。その最高級ホテルを目指したのだが・・・。
ビルの3階だった。
どうみてもビジネスホテル以下・・・ずーっと以下。
雨も降ってきた。スコールだった。
町は、といっても、アフリカとかのずーっと田舎の町位の感じのところだ。
窓から見下ろす、といっても、ビルは最高で三階。
下の景色は、雨でけぶって、幻想的。現実とは思えない位、ものかなしい・・・。
裸電球の町並み。舗装されていない道は、雨でどろどろ。
そんな町で、昼寝をぐっすり二人はしたのだった。
小降りになって、町に出かけた。
屋台のような所で、何を食べたんだか・・・。
夜は昼寝のせいでお目目ぱっちり。
下がうるさい。どうやら下の階だ。
様子を見に行くと、ディスコだった。
入った。
ここでもマルガリータを飲んだことを鮮明に覚えている。
さて、今日のことだが、店が終って、AMRTAに行った。久々だー。
WMちゃんは、マルガリータを飲んでいた。
シンガソングライターのWMちゃんがマネージャーと来店。
「ユーコさんのこと、ラジオでしゃべっちゃったからね」と、WMちゃん。
「なぬ?!」
「コスタリカに一緒に行ったときの話。全国放送だからねー」
FM放送でパーソナリティーをやってるからだろう。ま、とは言ってもラジオだから、聞いても忘れちゃうし・・・。
WMちゃんとコスタリカに行ったのは、何年前だろう・・・。たぶん、15年〜20年前だよなぁ・・・。
決めることが嫌いな私はいつもホテルの予約さえしないで、とりあえず行く国だけ決めて旅にでる。今は、ネットがあるから、初日のホテルくらいは決めていくのだが、当時は、空港に着いて電話で予約していた。レバノンに行ったときでさえ予約していかなかった。
「ユーコさん、ホテル予約した方がいいんじゃない?夜中の11時に着くんだよぅ」とWMチャン。
「へー。じゃあ、決めていこうか」と、私の友人に予約してもらった記憶がある。
コスタリカの空港に到着した。
もちろん真っ暗。しかし、国際空港なのに原っぱに毛が生えたような所だった。
間接照明っちゃ聞こえがいいが、裸電球のような暗さだ。タクシー乗り場では「タクシータクシー」と声をかけてくるドライバーの白目しか確認できない。
しかも誰も順番を守らない。声をかけてくるのは、明らかに外国人とわかる、ボリやすい私たちをめがけて来る。
「ユーコさん!タクシー!」
「ダメ!この人ダメ!」
「ユーコさん!タクシー!」
「この人もダメ!」
「タクシー無くなっちゃうよー」
「Mちゃん!あの人!あの隅っこにいる要領の悪そうな奴、あれにする」
人相も万国共通。カモだっ!って言ってる目はわかるのだ。
この時のことを、WMチャンはなんとも感心して、以来、私への評価は高ーい。
しかし、WMちゃんもすごい!
コスタリカでは、当時、銀行も信用するなとガイドブックに載っていた。「チェンジ!」と声をかけてくる両替人が一番率がいいが、気をつけろ!とも、ガイドブックに書いてあった。
翌朝、街に出て中心街を歩いていると・・・。
「チェンジ!チェンジ!」と早速声がかかる。
やはり、銀行よりかなり率がいい。
数日後も両替する。
受け取ろうとすると・・・。Mちゃんが!
「待って!もう一回やって!」と手元をじっと見ている。
札束を中指に中央から折り曲げて持つと、二重になる。ちゃちな手品みたい。私は誤魔化されるところだったが、Mちゃんはめざとく気がついたのだ。
「ちょっと!何誤魔化そうとしてんのよー!」と、私たちは詰め寄った。
「ポリス!ポリス!」と、両替屋は誤魔化して逃げようとする。
「ポリスなんか怖くないもん!怖いのはあんたでしょー!ちゃんと両替しなさいよー!」
それ以来、両替屋の仲間に私たちのことが知れ渡ったようで、だーれも両替してくれなくなった。
ははん。最初はちゃんと両替して、油断させて、次からはしっかり騙す作戦だったのだな。
仕方ないので率の悪い銀行で両替した。
そのお金を持って、旅行会社に寄って、ツアーの申し込みに行った。すると、担当者が私が出した100ドル札が偽札だという。どうやら、銀行ですり替えられたのだ。
普通なら悔しがるのだろうが、私たちは初めて見る偽札にテンションが上がり、「家宝にしよう!」日本に帰ってきてからも、ずいぶん楽しませて頂いたものだ。
ホテルの朝食はいわゆるアメリカスタイル。
ホテルで朝食はしないで、毎日、近くのきったない店に行っていた。バナナの皮にトウモロコシの粉を練ったものと肉を煮た物が包んで蒸した「タマレス」を辛いソースをかけて食べていた。
「この、タマレス作りたいなぁ。バナナの葉っぱ買いに行く」
しかし、バナナの葉っぱは、売りモンじゃなく、そこらで取ってくるモンなのだ。売ってなーい。
数日後、「リモン」という小さな町に行くことにした。電車の旅だ。
車窓の景色はバナナプランテーションではないか!
「バナナの葉っぱ・・・いっぱい・・・」と嘆く私。
横でしこたま笑い転げるWMちゃん。
リモンに着いたけど、ホテルは・・・。
ガイドブックには町の紹介しかない。歩いている人に聞きまくった。どうやら、町の中心にあるホテルが最高級らしい。その最高級ホテルを目指したのだが・・・。
ビルの3階だった。
どうみてもビジネスホテル以下・・・ずーっと以下。
雨も降ってきた。スコールだった。
町は、といっても、アフリカとかのずーっと田舎の町位の感じのところだ。
窓から見下ろす、といっても、ビルは最高で三階。
下の景色は、雨でけぶって、幻想的。現実とは思えない位、ものかなしい・・・。
裸電球の町並み。舗装されていない道は、雨でどろどろ。
そんな町で、昼寝をぐっすり二人はしたのだった。
小降りになって、町に出かけた。
屋台のような所で、何を食べたんだか・・・。
夜は昼寝のせいでお目目ぱっちり。
下がうるさい。どうやら下の階だ。
様子を見に行くと、ディスコだった。
入った。
ここでもマルガリータを飲んだことを鮮明に覚えている。
さて、今日のことだが、店が終って、AMRTAに行った。久々だー。
WMちゃんは、マルガリータを飲んでいた。