Kitchen 5 Magazine | キッチンファイブマガジン

　 朝、コーランが聴こえる。う〜ん、アラブだあ！

シティブサイドで気に入ったタペストリーがあった。２５.０００ＤＴとふっかけてきた。あれ？！これが高いか安いかはわからん。日本円で２２，０００円位。

「いらない！」

「じゃあ、マダム、いくらなら買う？」

「１０.０００.だったら・・・」

「じゃあ、マダム、貴女だから負けて、１８.０００に」

「いらない！」とっとと帰ろうとしたら、ぐいっと引っ張られて・・・。

「じゃあマダムゥ・・・」でもって、えんえんと続いて結局１０.０００になった。９０００円になったわけだ。いったいいくらが妥当なんだか・・・。

午後、明日からスファックスへ行くために列車の切符を買いに行く。この国はほとんどの人がイタリア語が話せる。切符を買ったら「美しい！」と褒められた。いい気分。日本じゃあ切符を買っても褒められることはありえないモンなあ・・・。いい国だぁ！

ランチはメディア内のグランモスクの近くにあるレストラン「ＭＡＨＤＡＯＵＩ」に行った。ここはチュニジアで最も古いレストランだ。１４年前もここで引き込まれるように入って食べた記憶がある。

すでに満員だ。当然のように相席になった。向こうのテーブルでは羊の頭半分を食べている人が多い。どうしようかなあ・・・って迷っていると、店の人が私の手を引っ張って鍋の前に立たせる。「これが美味しいわよ」と言う感じでひとつの鍋を指差した。「じゃあ、これと、タジンとサラダとガス入りの水ね」

出てきたのは「ＲＡＧＯＵ　ＤＥ　ＬＥＧＵＭＥＳ」という、ほうれん草のソテーにラムのミートボールが入ったものだ。スパイスがきいていて美味しい。羊の頭は何度か食べたことがある。うちの店でも、子牛の頭のスープ煮はやる。けっこう人気商品だ。またやろうかな・・・。

テーブルの下には子猫がいる。ちょっと分けてあげた。かわいい。相席の女の子は猫が嫌いとみえて、小さく悲鳴を上げて蹴ってる。かわいちょう。羊の頭の骨をしゃぶってるくらいなのに猫が怖いのかなあ・・・不思議だ。歯だって付いてるんだよぅ、その手に持ってるやつ・・・。

午後はメトロの乗って(メトロと言っても地上を走る電車のようなもの)バルドー博物館に行く。ここのモザイクはすばらしい。シシリーのピアッツアアルメリーナのモザイクも好きだけど、ここは規模が大きく見ごたえがある。