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2002年02月23日

河豚を食べに

冬休みのスペイン旅行から帰って、ズーっとピンチョを作っているせいか、ズーっと忙しい日々が続いている。この不況時に嬉しい事だが、お昼ご飯を食べにも出かけられない。朝8時前からえんえんと料理している。だから、日曜と月曜の夕食は殊の他楽しみだし、唯一の娯楽。

なのにまた、河豚を食べに行く事になった。なんと贅沢なと言われるかもしれないけど、河豚が好物というわけではない。懐石料理に河豚もあるという程度が好きだ。河豚ばっかりでその日が終わるのはちょっとね。

「〈とく山〉に連れて行って!」攻撃がうるさすぎて、根負けした。8人で行くことに。

先週も河豚を食べた。イタリア料理も食べたいし、こってりフランス料理も食べたい。なのに来週も河豚だ。

ここ〈とく山〉は近所だし、修行中の板さんを私は可愛がっているというか、若いのに一生懸命で応援している。何人かの板さんが朝、挨拶に来る。私は子分と呼んでいる。いつだったか仔牛の頭を丸ごと茹でていて、ひっくり返すのがた〜いへんで、子分たちを待ち伏せして、「ちょっと手伝って!」と声をかけたことがある。

「はい!どうしたんですか?」

「これ持ってくれる」

「何ですか?」

「仔牛の頭」

「ええええーっつ!!!」

頭はマグロの頭くらいしか見たことないのだろう。わさわさと板さんが、見せてとやってきたことがある。

鰭酒から始まった。板長が頼んでいないものまでサービスで出してくれる。「やっぱりユーコさんとこなくっちゃぁ!」と言われることになる。でも、食べだすとさすが美味い。また来てもいいかなぁ、と思ったりする。

料理人をしているとお店と親しくなる事が多い。そうすると、「最近こないけど元気ですか」とか言われる。言われると「行かなくっちゃぁ」とあせる。同じ店ばかりくるくる行く事になる。週2回しか行かれないんだからぁ。誰か違う店に連れて行ってよぅ!!!