2022年10月06日

日本料理「壽修」(西麻布)

10月に入ったのに、まだ、誕生日お食事会に誘われている。
今回で最後のお店は、毎日この店の前を通って店に通っているのに一度も行ったことがない壽修さんへ。

起業家のUさんの招待だ。と言っても、Uさんの誕生日には私が招待するわけだけど。これを口実に食事会は繰り返される。そして、縁が深まる。
食事は楽しい人、ホッと落ち着く人、居心地のいい人としたい。
その繰り返しも、コロナ禍の3年は、ほぼ無くなっている。今日は、貴重な時間だ。
昨日は、胃腸炎になって、薬局に行くにも痛みが強くて静かに静かに歩いて行った。薬が効いて、今朝一番に医者に行って、何とか持ちこたえている。
痛みはなくなったけど、酒はやめておいたほうが良さそうだ。

シャンパンで乾杯した。後はお茶にする。
何とか大丈夫だ。

@蕪の白味噌仕立て
一口含んで、フラッシュバックした。
もう、20年近く前だろうか。広尾に葉山の名店「日影茶屋」の支店があった。ここで頂く、白味噌のすり流しによく似ていたのだ。そのすり流しにノックアウトして週2回くらいランチに通っていた。
広尾の店が閉まってからは、鎌倉の長谷に「魚福」まで遠出した。ここの料理長は日影茶屋の総料理長だった方で、ここの、河豚の白子の白味噌椀をリクエストしては通ったものだ。この店も今はもうない。
ある日、私がリクエストしていた河豚の白子の白味噌椀を間違えて牡蠣の白味噌椀を作ってしまった。「いいや。これも食べて」と椀物2種類いただいて、連れて行った友人達は大喜び。白味噌椀と言っていたが、正確には、すり流し白味噌椀だった。葉山の日影茶屋に行ったらまた、頂けるのだろうか。

Aシマエビ、水菜、菊の和え物
まだ二つしか頂いてないが、丁寧で塩梅がいい。始まりはいいね。期待できる店だ。

B椀物(甘鯛、松茸、賀茂茄子)
私好みの塩梅。お出汁がいい。そして、甘鯛ってこんなに美味しかったのかぁ…。今までも美味しく頂いた甘鯛だったが、特別美味しく感じる。

Cお造り(クエ、鰤、白烏賊)
クエを始めて頂いたのは、唐津の洋々閣だった。その時は、クエ鍋だったが、めちゃめちゃ美味しかったのを今でも覚えている。5、6人での北九州の旅だったっけ。すると、ここの料理長も唐津出身とか。なるほどぅ。

D伊万里牛のイチボ 無花果と菊菜の胡麻和え
胡麻和えがとっても美味しい。イチボのステーキは、美味しいけど普通かな。

E双子芋(里芋)と銀杏
双子芋がとーっても美味しい。

Fノドグロ ツルムラサキ添え
ノドグロは金沢で始めて頂いた。めちゃめちゃ美味しくて。ああ、母と一緒にいただいたのだった。料理は思い出に繋がる。このノドグロもめちゃめちゃ美味しい!

Gご飯、イクラ、香の物、味噌汁
味噌汁が素晴らしい。魚の骨から出汁をとっているのだろう。コクがあって、何とも美味しい。

H最中(餡子、抹茶アイス)
一個じゃなく二つ食べたい!

シンプルで奇をてらった一品は一つもない。どの料理も丁寧で、塩梅が良く、特に出汁が唸るくらい好みの味。日本料理は、椀物を一口いただくとわかる。
シンプルでもいいけど一品でいいから一捻りした料理があると通うなぁ。
最後のご飯は白いご飯でもいいけど、自家製の山椒煮とか、煮たものとかあると嬉しい。ステーキは、やはり、ステーキ屋さんに負けるから、違う料理だといいかも。日本料理屋さしか作れない煮込みの肉料理とか、和え物とか。

とっても美味しいし、大人の空間で落ち着くけど…ワクワクが少し足りない。
posted by Yuko at 23:16| 食歩:日本料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする