2021年11月18日
ジューベッチ
30年前、その時はユーゴスラビア社会主義連邦共和国だった。
ユーゴの1ヶ月近い長い旅から戻って、半年も経たないうちに紛争が起き、その後6つの国に別れた。
当時のユーゴの首都はベオグラードだった。
そのベオグラードの市場は、野菜の種類が恐ろしく少なく、ほとんどが、パプリカだった記憶がある。
数年前にクロアチアを訪れた時は、ヨーロッパの市場と変わらないくらい食材が豊かだった。
当時(30年前)のベオグラードの広いスクエアにあったレストランのテラスで、ジューベッチをいただいた。
ジューベッチとは、キャセロールの意味で、トルコではギュベッチと言い、周辺の国に似たような名前と料理がある。その殆どは、ラムの煮込み料理だが、宗教的な違いもあって、ここではというより、この店ではだったのかもしれないが、豚肉だった。
パプリカをたくさん使ったトマト煮だった。
私は、旅をすると、必ず市場を毎朝覗く。その真ん中に立って、
(私は今、ユーゴスラビア人。ただ、隣のイタリアにも行ったことがあるし、フランスにも行ったことがある、トルコも。さて、この食材を使って、私なら、ジューベッチをどう作ろう)
宗教も考えて、よその国の食材は使わない。あくまで、今見てる市場での食材を使って。ゲームのようにルールを作って、それをテーマに、頭の中で料理を作っていく。スパイスも、工程も頭の中で作り上げて日本に帰って作るのだ。
いつもそんな旅の仕方をするから、旅は一人旅がいい。そして、頭の中が忙しいのだ。
先週から作っているジューベッチは、この時に頭の中で作っていったものだ。今週前半で売り切れたので、また、作ることにする。
30年前のユーゴスラビアは、歩いている人が殆ど老人が多く、若者が少なかった。隣国に出稼ぎに行ってるのだろう。
そして、皆んな、とっても親切だった。道を尋ねると、手を取らんばかりにその場所まで連れて行ってくれる。
そして、社会主義国だからだろうか。学校は午前と午後の担任が違うのだ。
担任は2人いる。その2人の評価で生徒の成績も性格も見てくれる。これはとっても感動して、このことを書いて、校長をしていた叔父に絵葉書を出した。
叔父もとっても感動していたっけ。
ユーゴの1ヶ月近い長い旅から戻って、半年も経たないうちに紛争が起き、その後6つの国に別れた。
当時のユーゴの首都はベオグラードだった。
そのベオグラードの市場は、野菜の種類が恐ろしく少なく、ほとんどが、パプリカだった記憶がある。
数年前にクロアチアを訪れた時は、ヨーロッパの市場と変わらないくらい食材が豊かだった。
当時(30年前)のベオグラードの広いスクエアにあったレストランのテラスで、ジューベッチをいただいた。
ジューベッチとは、キャセロールの意味で、トルコではギュベッチと言い、周辺の国に似たような名前と料理がある。その殆どは、ラムの煮込み料理だが、宗教的な違いもあって、ここではというより、この店ではだったのかもしれないが、豚肉だった。
パプリカをたくさん使ったトマト煮だった。
私は、旅をすると、必ず市場を毎朝覗く。その真ん中に立って、
(私は今、ユーゴスラビア人。ただ、隣のイタリアにも行ったことがあるし、フランスにも行ったことがある、トルコも。さて、この食材を使って、私なら、ジューベッチをどう作ろう)
宗教も考えて、よその国の食材は使わない。あくまで、今見てる市場での食材を使って。ゲームのようにルールを作って、それをテーマに、頭の中で料理を作っていく。スパイスも、工程も頭の中で作り上げて日本に帰って作るのだ。
いつもそんな旅の仕方をするから、旅は一人旅がいい。そして、頭の中が忙しいのだ。
先週から作っているジューベッチは、この時に頭の中で作っていったものだ。今週前半で売り切れたので、また、作ることにする。
30年前のユーゴスラビアは、歩いている人が殆ど老人が多く、若者が少なかった。隣国に出稼ぎに行ってるのだろう。
そして、皆んな、とっても親切だった。道を尋ねると、手を取らんばかりにその場所まで連れて行ってくれる。
そして、社会主義国だからだろうか。学校は午前と午後の担任が違うのだ。
担任は2人いる。その2人の評価で生徒の成績も性格も見てくれる。これはとっても感動して、このことを書いて、校長をしていた叔父に絵葉書を出した。
叔父もとっても感動していたっけ。