2019年11月27日
Yさんのドジ話
Yさんのお葬式が終わった。
お兄さんから報告の電話があった。
あれ?変だ変だと思って、確認したいからなるべく長く話をしたけど…。
お兄さんの声、Yさんの声と似てない。話し方の癖も全く違った。どうして、あの最初の電話の時と、亡くなった時の電話の声が同じだと思ったのだろう。
そんな時なのに、「声も話し方も全く同じですね〜」と言ったくらいだもの。
不思議な感覚だ。
きっと、Yさんが私を動かしたからだね。
ここ数日、俳優のNKさんやSくん、シンガソングライターのWMちゃんと必ず、Yさんの話になると出てくるドジ話がある。
20数年前だろうか。
Yさんのお母さんのお見舞いに行く途中で、Yさんがトイレで失神した。胃腸炎か何かで。
その時に、顎から倒れて、(チョット顎が尖ってシャクレ気味)顎の骨にヒビが入った。まだ痛々しい包帯が取れてない一ヶ月後。胃のほうは回復したので退院した。
友人のJさんが車で迎えに行った。
荷物を運んで自宅に戻るのを手伝うためだ。
車を駐車するため、助手席のYさんが、
「バックオーライ!バックオーライ!」とやっていた。Yさんの声が聞こえなくなった。
その代わりにうめき声が聞こえるので、Jさんが助手席の方を振り返ると…。
ウインドウに頭ごと挟まれてるYさんが…。
Jさん、慌ててパワーウインドウを下ろした。
「あの時は、まだ、傷が回復してなかったし、可哀想でした」と、静かなベルベットボイスでJさんが言ったっけ。
コレも20年以上前の話だ。
Yさんが、俳優のS君の家に行く途中、ガソリンスタンドに給油のために車を止めた。
「給油口はどこですか?」とガソリンスタンドの係。
冬だったから、窓を閉めていた。パワーウインドウを下げて、
「そこです」と指差した。
窓を閉めかけたが、顔を中に入れ忘れた。ウインドウを口で咥えたまま、窓が上に上に。
慌てて、レバーを下に下げるが下がらない。
頭も口も挟まれたまま。
ガソリンスタンドの係が、
「大丈夫ですかぁあ!」とは言うが、助けられないし。
そこに、運悪く、満杯の観光バスが止まった。しっかり見られた。
しかし、それどころじゃない。ウインドウを下げねば。
助手席のウインドウが、上がったり下がったりしていた。
やっとの事で、ウインドウは下がったが、口の両端に赤い線がしっかり残った。
そのまま、俳優のS君の家に行く。
S君が言う。
「Yさんが来たんだけど、顔を隠そう隠そうとするんだよ。よく見ると、口の両端に赤い線があるんだ。どうしたのよ〜って、何度聞いてものらりくらり。しつこく聞いて、コレだよ」
シンガソングライターでニューヨーク在住のMMちゃんが、涙目で私に話そうとするが、ダメで「S君に聞いてぇ!」と言うので、S君から、私から、拡散していった話だ。
お兄さんから報告の電話があった。
あれ?変だ変だと思って、確認したいからなるべく長く話をしたけど…。
お兄さんの声、Yさんの声と似てない。話し方の癖も全く違った。どうして、あの最初の電話の時と、亡くなった時の電話の声が同じだと思ったのだろう。
そんな時なのに、「声も話し方も全く同じですね〜」と言ったくらいだもの。
不思議な感覚だ。
きっと、Yさんが私を動かしたからだね。
ここ数日、俳優のNKさんやSくん、シンガソングライターのWMちゃんと必ず、Yさんの話になると出てくるドジ話がある。
20数年前だろうか。
Yさんのお母さんのお見舞いに行く途中で、Yさんがトイレで失神した。胃腸炎か何かで。
その時に、顎から倒れて、(チョット顎が尖ってシャクレ気味)顎の骨にヒビが入った。まだ痛々しい包帯が取れてない一ヶ月後。胃のほうは回復したので退院した。
友人のJさんが車で迎えに行った。
荷物を運んで自宅に戻るのを手伝うためだ。
車を駐車するため、助手席のYさんが、
「バックオーライ!バックオーライ!」とやっていた。Yさんの声が聞こえなくなった。
その代わりにうめき声が聞こえるので、Jさんが助手席の方を振り返ると…。
ウインドウに頭ごと挟まれてるYさんが…。
Jさん、慌ててパワーウインドウを下ろした。
「あの時は、まだ、傷が回復してなかったし、可哀想でした」と、静かなベルベットボイスでJさんが言ったっけ。
コレも20年以上前の話だ。
Yさんが、俳優のS君の家に行く途中、ガソリンスタンドに給油のために車を止めた。
「給油口はどこですか?」とガソリンスタンドの係。
冬だったから、窓を閉めていた。パワーウインドウを下げて、
「そこです」と指差した。
窓を閉めかけたが、顔を中に入れ忘れた。ウインドウを口で咥えたまま、窓が上に上に。
慌てて、レバーを下に下げるが下がらない。
頭も口も挟まれたまま。
ガソリンスタンドの係が、
「大丈夫ですかぁあ!」とは言うが、助けられないし。
そこに、運悪く、満杯の観光バスが止まった。しっかり見られた。
しかし、それどころじゃない。ウインドウを下げねば。
助手席のウインドウが、上がったり下がったりしていた。
やっとの事で、ウインドウは下がったが、口の両端に赤い線がしっかり残った。
そのまま、俳優のS君の家に行く。
S君が言う。
「Yさんが来たんだけど、顔を隠そう隠そうとするんだよ。よく見ると、口の両端に赤い線があるんだ。どうしたのよ〜って、何度聞いてものらりくらり。しつこく聞いて、コレだよ」
シンガソングライターでニューヨーク在住のMMちゃんが、涙目で私に話そうとするが、ダメで「S君に聞いてぇ!」と言うので、S君から、私から、拡散していった話だ。