2019年05月04日

フランス料理「コート・ドール」

東京に出て来て、5年も経たないうちに店を出した。
東京には、知り合いも親戚もいない。

4年強の間にできた友人たちと、こっちに来た時期がほぼ同じの従姉妹(血の繋がりはない)っと母が、5月5日に集まった。15人くらいだったろうか。
現在看板になってる30人分のパエリア鍋を使って、パエリアで開店パーティーをした。

8日にオープンした時は、花輪とかお断りをした。
私の感覚から、どうしても、あの開店花輪っつうものが美しく思えないのだ。というか、はじゅかしくって堪んなかったから。

「あ、あそこに、いつの間にかレストランができてるよ。行ってみようか」ってな、サラっとした始まりが理想だった。

そこから始まった35年前。こんなに長くやるとは思っていなかった。せいぜい5年くらいだと思っていた。5年はやりたいとも。

35年だからといって、とりたてて何かをすることもなく、私らしくサラっと過ごしたい。終わる時もそうしたいけど、そうはいかないんだろうなぁ。

当時、女性の料理人はほとんどいなかった。(毎年この時期になると、書く事だが…)

お客さんが入っていらして、私が顔を上げると、
「わぁ!女性のコックさんだ!」と、よく言われた。それほど珍しかったのだ。

料理だけでなく、経営者も私だと、信じる人がほとんどいなく、パトロンがいると言う噂まで耳に入ってきた。

面と向かって尋ねる人は、
「料理は旦那さんが作って、運んできているんですか?」と、物語まで作ってしまわれたりした。
「いやいや独身だし。コックコート着てるんですよ。私が作るに決まってるじゃないですか」と、思わず、吹き出してしまったものだ。

初年度から夏休みを1ヶ月以上とっていたから、「潰れた」っつう噂も流れ、定期的にいらしていたお客さんが、パタリといらっしゃらなくなった期間もあった。

どうやら、やる事なす事、規格外だったらしい。私としては、実に理にかなった方法で、営業していたのだが…。

この長いゴールデンウィークは、2日の木曜日だけ自分の時間を作って、Sさん家のアロマエステ行ったり(ベルギー人の旦那様の夕食も目当てで)したが、翌日から、豊洲市場に行って、フォンやソース類や煮込み料理などの仕込みの毎日だ。

夜だけ、食事に行く約束をする。

今日は、一年半ぶりのコート・ドールに。
うちの店が出来て、3年後くらいに三田でオープンしたコート・ドールのことは、当時、私の耳にも入ってきた。

すぐにではないが、数年して行った。
懐かしい料理だった。
私が修行した、ドゥーブルNの料理に共通する料理だった。懐かしさに定期的に足を運んだものだ。

その、ドゥーブルNにも来たことがある、同時通訳のHさんと、オペラTさんと、久々にコート・ドールで待ち合わせ。

シャンパン好きな3人は、当然シャンパンから始まる。
アミューズは、桜海老のトースト。
手で摘んでいただく。美味しい!

前菜…私は、ホワイトアスパラを。すると、ホワイトアスパラは、一皿4本だから、二本にして、桜鱒の燻製の前菜もいかがですか?と、嬉しい提案をされた。
もちろんそれで。

主菜…私は牛テールと赤ムツと迷ったが、赤ムツにした。Tさんが注文したテールを少しいただく。美味しい!

デザートは、ルバーヴのスフレを。

どれもこれも安定の美味しさだけど、メニューってこんなに少なかったっけ?
メインは、魚料理2種、肉料理は3種類。前菜も、数種類だけ。

そして、いつも来る時期が同じだからか、メニューもほとんど変わらない。季節によって変わるはずだから、今度は、夏に来てみようかな。秋のジビエの時もいいかも。

それにしても、いつも、自然なサービスに感心してしまう。
ソムリエもメートル・ドテルも長く変わらなく、それだからか居心地がいい。

Hさん達はきっと気にいると思い、10年以上前に案内した。私より、何度も足を運んでいる様子。

今回も美味しかったし、楽しかった!







posted by Yuko at 23:02| 食歩:フランス料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする