2018年10月29日

日本料理 花ごよみ「花楽」

4時半。
マンションのドアを出ると、キンと寒い朝月夜。

表参道駅から銀座線に乗ると、やけに混んでる。
渋谷始発…ああ、ハロウィンで日曜の夜通し組かぁ。やたら血だらけの仮装した若者で座席はいっぱいだ。

立って新橋まで。
新橋から豊洲市場行きのバスに乗る。

今日は、少しだけ空いているぞ?!どうしたんだろ。乗り込んで来る人たちが「あれ!今日は空いてるね」と。それでも、満員ではある。

まだまだ未練いっぱいの築地を見ながら豊洲に。
初日よりかなりスムーズに走る。

売り場の位置には、もう慣れたが。しみじみ思う。

築地市場のあのカーヴ型の店舗配列と青果市場(やっちゃ場)に続く設計は、本当に優秀だったと。

あの設計は誰が考えたのだろう。それに比べて、豊洲の設計は、本当に酷すぎる。

早朝に起きなければならない買い出しは、つらい。辛いけど、築地にくると吹っ飛んだ。いつでも、築地が好きだと思っていた。

豊洲が楽しくなる日が来るのだろうか…。
楽しくない(-_-)

それでも初日よりかなり時間短縮(30〜40分)。今日は7時10分着。
(築地の時は6時半位だった)

朝の40分は大きい。

仕込みに集中することにしよう。
仕込みを終えたのが、17時半。
片付けて、自宅に帰り、19時予約の赤坂「花楽」に向かう。

入り口で、元バイトのお兄ちゃん夫妻と忍者母さんと一緒になった。

テーブル席予約していたのだが…板長が、
「下の個室予約がキャンセルになったので、良かったら個室で食事しませんか?」と言う。
すごい!ラッキー!

@菱の実 飯蒸し
生の菱を見せていただいた。カリントウのような、サツマイモのような艶ある色をしている。もち米と一緒に百合の根に似た味と食感。

A秋果和え(毛蟹、猿の実、無花果、シャインマスカット、柿、巨峰、おろし林檎)ツルムラサキの花添え
フルーツと毛蟹とが相性良く、更に食欲誘う。

Bすり流し椀(大分産の松茸、鱧、枝豆豆腐)
もう、美味しいに決まってる!

C鰤大根 (鰤は皮目炭火焼き 大根は柚子果汁入りおろし大根)鰤のアラ醤油
こう来たか!と、驚きと美味しさと。

D白子と松茸の茶碗蒸し仕立て 山葵入り
言葉が美味しいしか出ない!

E秋の吹寄せ(春菊とマコモ茸と菊花のおしたし、食用ホウズキ、茗荷の甘酢の蘇ハサミ、茨城産の栗の渋皮付き揚げ、米揚げ、丸十素揚げ)
10月だから、これが食べられると思って来たのだ。秋の毎年の楽しみ!
板長自ら、紅葉した葉で飾られた大きなカゴから取り分けていただいて。その取り分けられた皿も美し配置。

Fキンキと茸の鍋(舞茸、椎茸、花びら茸、山伏茸、黒鮑茸、天然木耳)
高級魚キンキは、やはり美味しい。

G蕪の糠漬けと里芋、揚げ銀杏 自家製もろみ味噌(荏胡麻、ナツメヤシ、干し無花果)
この、もろみ味噌…うなる!

H新米とオカズ色々イクラ、じゃこ、梅おかかと干し貝柱、鰆の柚庵焼き、香の物)と赤出汁
もう、なんでしょ!狂喜乱舞だ!

Iグリーンレモンのソルベ、落花生豆腐塩漬け落花生の2種盛りデザート
みんなが、本当にここは、一品一品が驚きで、本当に美味しいね〜と、感想。

オマケに、胡桃のりんかけ(和三盆、黒蜜、黒七味)
りんかけとは、被せると言う意味とか。輪掛け、厘掛けとも書くとか。

疲れが飛ぶ。
今日も大満足でした!






posted by Yuko at 23:39| 食歩:日本料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする