2018年10月05日

最後の築地

明日で築地の83年の長い歴史が終わる。

明日はきっと、めちゃめちゃ混むだろう。
今日だって混みそうだし。
いつもの始発で行く。

時々しかお詣りしないけど、波除神社にも挨拶とお礼を言う。

写真を撮っておこう
動画も撮っておこう。
35年間ありがとうございました。

写真を撮りながら、仕入れを駆け抜ける。
明日で閉店する店もある。それでも一見、普段通りだ。

やっちゃ場にも挨拶する。
もう、明日までだからと、アーティチョークを仕入れしなかったと、洋野菜専門の店の担当が言う。いつもより荷が少ない。

雨が、強くなってきた。
相変わらず、鮨屋に長い行列が…。

茶屋出し(各店で買った荷物を地区別に選り分けて、荷出しするシステムのある場所のこと)のトラックが並ぶこの場所も改めて見ると、83年前の面影が残ってるのかも。

吉野家の一号店の前にも、いつもより人がいる。写真を撮っている人も。
私も一枚撮ろう。

波除神社にもう一度挨拶しよう。
「お世話になりました」
35年前、ここから場内に入ったのだが、入口がわからず、河岸籠を持って長靴を履いている人の後をついて行って、場内に入ったこと、よく、覚えている。

35年前は場内には素人は入ることができなかった。そして、男の世界だった。ほとんど女性で河岸籠を持って入るのを見たことがなかった。

場外での買い物は調理道具を買うくらいだ。
築地本願寺をいつも通り通り抜ける。
いつも通り、「通り抜けありがとうございます」と、一礼して帰る。

さようなら。



posted by Yuko at 17:32| 日記:築地事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする