2018年09月18日

豪雨の日

引き寄せる力とか、偶然とかではない出来事って誰しもある。
店をやってると、そんな場面に出くわす。それほど大げさでなくても、思わず面白〜い!と手を打つ程度の…。

連休後のせいか今日は暇。翌日の明日は満席だと言うのに。

豪雨の予報が出ていて早めにお客さんがひく。

ラストオーダー過ぎて料理にラップをかけていたら、古い常連のDさんが友人のCさんを紹介したいと来店。
先日も予約しないでいらしていただいたのだが、満席でお断りした。
なので、ラップを外して、再び営業体制に入る事にする。

ほとんど同時に女優のMさんが1人で来店。
更に後から、Cさんの奥さん(日本人)も加わって、カウンターはアットホームな感じだ。チョット濃いけど。

Mさんが、「勇気出して1人で来て良かった」と、小さく呟いてるのが可愛らしい。

まだ、旅の影響もあって、トルコ料理はじめ中東料理が今日は多い。
初めていらしたCさん夫妻が、「ザジキがある!ブルグルが!」と驚いて、理由を聞いてくる。
「ロンドンに住んでるイラク人の料理研究家の家で勉強してたんです」と答えたら。
「僕たちはイラク人ですよ!」とDさんとCさん。
「私達は結婚して32年前からヨルダンに住んでいたんです」と奥さん。

すると、女優のMさんが、取材でヨルダンに行っていたと言う。
ジャーナリストという肩書きでビザを取り、ヨルダンからシリア近くまでカメラマン、ボディガード、ディレクターと4,5人での旅だったと。
かなり危険な旅ではないか!

私がシリアからヨルダンに入ったのは、シリア内乱が勃発する2週間前。ひとしきりシリア、ヨルダンの話しになった。

何から話が変わったか忘れたが、アフリカでのCM撮影の話になった。
その撮影での、Mさんと野生のチーターとのツーショットは、猫と一緒にいるんじゃないかと思うくらい自然で美しい。

チーターが、すりすりしてきたので、思わず首を抱いてしまったと。
ヒエー!超自然児ダネ〜。
写真もたくさん見せていただいたが、表情も息を呑むほど美しい。
チーターと歩く姿なんて、ほんと自然で魅入ってしまう。カメラマンは、夢中でカメラを回し続けたと思うなぁ。

すると、Dさん達もアフリカの写真をたくさん見せてくれる。
ライオンがシマウマを半分くらい食べ終わって、まだ、かぶりついてる写真とかは、シマウマの個性的な柄でそれとすぐわかるし、衝撃的!

野生のサイの写真なんて、なかなか偶然には撮れないだろう。
料理が美味しければ、アフリカに行くんだけど…。個性的な食材ばかりで、再現は難しそうだし。

そして、今度はルーツの話になり、Mさんが、家族の写真を見せてくれた。
美しい人は家族もやはり美しいとばかりにキレイ!を連発したからだろうか。
イラク人のDさん達も「僕のお母さんの若い時」はじめ、家族の写真から孫の写真まで見せてくれて。
ますます盛り上がる。

外は雨が降り出した。
帰りがけ、「楽しかったぁあ」と、思わず私が言ってしまった。
posted by Yuko at 23:14| 日記:西麻布事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする