2017年10月30日

今週の営業日と鮨「兼定」

今週の木曜日は営業します。
翌日金曜が祝日だから迷って、営業することにしました。
翌日金曜から月曜まで4日間連休いたします。
その間、一泊ですが、東北に行ってきます。
店を始めて、33年半。国内の旅行は初めてだ。

母を連れて温泉に行くことは何度もあったが、旅館周りしか歩かなく、旅とは言い難い。
東北旅することも初めてだから、楽しみだ。
仕入れもしちゃお!

10月19日の事だ。
すっかり書くのを忘れていたが、この日、かなり久々に「兼定」に行った。
1年数ヶ月ぶりだと思う。

行こう行こうとは思っていても、つい、違う店になったり違う料理の店になったりすることってある。

じゃあ、しばらく鮨を食べていないかというと、うちの店の隣に鮨屋ができたせいもあって、隣に行ったり出前してもらったりした。

隣の鮨が気に入ったから、行かないわけじゃ無い。
鮨って、それぞれ好みがあって、シャリの具合だったり、酢の具合だったり。
私は、鮨飯の具合は断然、兼定が好み。ツメも具の作り方もだ。
だが、鮨が大好きっていうわけでも無い。
何故なら、同じものが最初から最後まで続く料理をあまり好まないからだ。

たとえば、、ラーメンとか、河豚づくし、松茸づくし、筍づくしは、なるべくさけたい。

それでも、鮨は別格かもしれない。

この日は、うちの店元バイト(33年半前の)の一家と4人で行く。

元バイトのお母さんは、80歳になるけど、この兼定だと、私たちと同じ量を食べる。

目光、鰯の団子、焼き茄子だけのツマミで握っていただく。

鯵の押し寿司2貫、平目、オコゼ、鬼カサゴ、秋刀魚2貫、アオリイカ、大間さん中トロ2貫、クジラ、鰹のトロヅケと赤身、焼き鯖、カスゴ(鯛の子 鯛でんぶ入り)、秋刀魚の肝焼き、干瓢巻き、芽ネギ、雲丹

最後の方では、忍者母さんの握りがオモチャのように小さく握られてる。

鮨屋の醍醐味って何だろう。

カウンターでのやりとりだと、言ったなら、無口な職人には酷な話だ。
鮨屋の職人に病気になる人が多い、と言った金沢の鮨屋さんがいるそうな。カウンター商売で、気が滅入ってても、体調が悪くても威勢が良くなくちゃいけない。

ここ兼定の大将は、無口の方だし、何か聞いても「う〜ん」と、歯切れが悪い。東北生まれらしい無口さだが、仕事のキレは良いね。
posted by Yuko at 23:00| 日記:西麻布事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする