2017年07月29日

シシリー旅日記CTrapani

昨日から周囲を歩いても1時間くらいの小さな町を、あちこち散歩。気候は、多分30度くらい。朝夕はかなり涼しくなるから、居心地の良さは申し分ない。

ホテルのオーナーオススメ、3000年前の散歩道を歩いてからトラパニへ下りることにする。

この道は、Quartered Spagnoroと言う。
スペイン統治化の美しく積み上げられた石の壁が続く。朝の散歩道にオススメと言われたが、本当に静かでいい散歩道だ。

チェックアウトするその時まで、まゆちゃんは、オーナーから情報をキャッチ。

フニクラ(ケーブルカー)に再び乗って、トラパニの町に下りる。ここでバスに乗って、新市街の私の家があった場所まで歩く。

家はすぐにわかったが、25年の歳月は正直に建物のあちこちに表れていて、少し悲しい。
心なしか、周りの活気もかつてより荒んだ感じがするのだが…。

当時、二階に住んでいたおばあさんだった人が、まだ住んでいた。当時は、まだ若かったのだろうか。今が80歳後半だとしたら、25年前は60歳ちょっとだったわけだ。

そのおばあさんと話した。
私は、トラパニで働いているのだと思っていたそうな。

25年前に、私に、「ユーコ!ちょっと来て!」と言って、建物の横にある縦長の扉を開いた。そこには、電気のメーターが3つあった。
「ねっ!みんな電気のメーターがあるでしょ?!あなたもメーター買ってね?!」と、言われた。
ギョギョ!
電気のメーターって、初めからついているんじゃないのね!びっくりだわ!
だって電気つくし。
ああ、だからかぁ。
冷蔵庫と洗濯機と何かと同時に動くと停電するんだわ!
アウティーリアのお父さんに、電気のメーターが居ると言うと、
「ユーコ!電気メーター欲しいのか!?」
「うん」
「ユーコは時々しか来ないから、みんなの電気を貰え!」と言う。
結局最後まで、みんなの電気をもらいながら過ごしたけど。

それと、トイレの便座も各自買うのだと言うことにも驚いたなぁ〜。

街中のお惣菜屋さんを覗きながらあるく。

バスに再び乗って…そういえば、バスの中で切符が買えるようになったことにもびっくりだわ。
タバッキか新聞スタンドでしか買えなかった。
そこが休みだったり、場所が遠かったりするから、いつも乗るまえに、切符はどうしたらいい?と聞くと、「まぁ、乗れ!次回に払えばいいよ」と言ってくれるので、毎回タダ乗りしていた。

ホテルは、旧市街の中の親切なフロントのHotel Modernoに。
まゆちゃんはここでも聞きまくる。
レストラン情報は、結構調べて来たけど、シニョールの意見も聞いている。

シニョールもオススメの行きたかった店は休みのようだ。もう一つの候補も休み。もう一つのオシャレな店は、フロントのシニョールはオススメではないと言う。

昔、よく行っていたCantina Siciliana に向かうことにする。

シチリアの装飾が施された馬車に繋ぐ木車や壁の調度品。パレルモの人形劇に使う人形など、シチリアの装飾品がいっぱい飾られた店内は、奥まであって結構広い。
印象はそんなに変わっていない。
向かいに、くちばしの家があることも。

1.Misto di tonnaro
2.Busiate al pesto trapanese
3.Cuscusu di pesce condition con aglio rosso di nubia

1.ツナと言っても、ちょっと違う。美味しいツナと、マグロのスモーク、マグロのサラミ。マグロの卵のブルスケッタ。
マグロのサラミは塩がすっごく強いけど、ワインに合う。

2.これは、トラパニの名物。捻れたパスタに、トマトとアーモンドとニンニク、ペコリーノチーズ、バジリコで作ったペーストを混ぜていただくパスタ。この料理も店によってかなり違う。この店のようにジェノベーゼみたいに完全にペーストにしたものや、歯ごたえを残したもの。具によって、擂り粉木で潰してまとめるもの。
ここのトラパネーぜもとっても美味しい。

3.ネッビアと言う、細くて小さい殻が赤いニンニクを使った魚のクスクス。スープがたっぷりで、さっぱり美味しいクスクス。

途中から、オーナーのピノが入って来て、店内はうるさい。
店の中も案内されて、結局、店の中のアンティック用品も見せられ、買いに行くのについて行くことになった。
店は4時過ぎからだから、その前に、サリーナグランデに連れて行ってくれることになった。

「サリーナには行けないから、エリチェから見下ろして、あれがサリーナ(塩田)だよ」と言っていたのだが…。良かったね。

車の中が汚いから、まゆちゃんが汚いねと言ったら、家は綺麗なんだと言い訳して、買い物の後に、家まで見せられることになった。

娘さんが5歳の時に離婚して、その娘さんの写真も見たが、とーっても美人!
「奥さんが美人だったんだ!」と、まゆちゃん。
「僕だって、悪くないだろ?!」
あああ、傷つけちゃったぁ。

まゆちゃんは、日本語の時より。イタリア語の方が切り返しのジョークが正直すぎて、オモロイ。イタリア人に受けてるし。

夜は、
明日までやっていると言う、かつて、魚市場だった場所で「Stra Gusto」と言う、食の出店があるというので行く。
食べ物の神様ついている。

フィレンツェからは、内臓を茹でた中にバジリコソースが入ったハンバーグ状のものと、海の幸のフリットをチケット制で買って、ビールとワインで立ち食い。

どれも量がたっぷりで、すっごく美味しい。
チュニジアからのクスクスや、煮込みも気になったが、いかんせん、お腹がいっぱい!

賑やかで楽しい!







posted by Yuko at 23:00| 旅行:イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする