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2011年03月03日

自転車

今、読んでいる本のある箇所を読んで思い出したことがある。
「おまえはあの自転車をすごく気に入ってたよな・・・あの自転車を買ってもらうときだけはずいぶんと駄々をこねた」
この箇所だ。

私は、三輪車が欲しくても言えない子供だった。甘えるとかねだるとかしない子だった。何故か明確に説明できないのだが。弟が生まれたその日から私は自立したのだ。母に言わせるとそうだったらしい。弟が生まれるその日まで、母がいないと泣き叫ぶ子供だったのに、弟が生まれたその日から、一人で遊ぶ子になったとか。

話が逸れたが、幼稚園に上がる前からそんな子だったから、欲しくてしょうがない三輪車は、2軒お隣の男の子の家に早朝起きて、さんざん遊んで家に戻って寝ていたらしい。

ある日、母と父が、毎朝早くに一人で出かける4歳児の私の後をつけた。そして、一人で三輪車で遊ぶ私をみたのだった。

ねだることをしらない私を連れて、三輪車を買いに町まで出かけた。
買ってあげるよと言われた。赤い三輪車めがけて私はかけていき、またいだはいいが、てこでも動かない。しょうがないので、紐をいただいて、父が三輪車に乗った私を引いて帰ってきた。疲れて途中で寝てしまった私が落ちないよう気を使いながら・・・。

細かいことは覚えていないが、赤い三輪車に向かってかけていったことは鮮明に覚えている。

そして、今でも自転車が私の日々の交通手段だ。今でも、自転車がとっても好きだし、折り畳んで、JRに乗って父のお墓参りに行くこともある。

三つ子の魂と言うけれど・・・。
料理を作りながら、自転車と三輪車とあの頃にかえっていた。