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2010年06月03日

TV出演

先週末のことだった。テレビの制作会社からの電話だった。

今年に入って3回目だ。またいつも通りの理由を言ってさっさと電話を切るつもりでいたが、なんだか様子が違う。良く聞いてみると・・・。

「○○を変えた○○人の○○人・・・」というテレTの番組だという。

いろんな国にディレクターが単身飛んで、「すごい日本人を知りませんか?」とか、「ここで働いている日本人を知りませんか?」と聞いて廻り取材をしているという。全くのアポなしで。そんな地道な番組があるのかと、驚いた。

そのディレクターがイタリアのローマとフィレンツェの間にある、オルビエトという町で狐の祭りがあったので取材したとか。オルビエトクラシコと言う、白ワインの産地でもある。エトゥルリア時代の政治経済の中心であった丘の上に立つ町だ。

掃除しているおばさんに「この町で働いている日本人を知りませんか?」と尋ねたら、「La volpe e l'uvaに、日本人が働いていたよ」と聞き、オーナーシェフのマリアジーナを取材したというのだ。

どうやら、マリアジーナは喜々として私の事を話し、カメラに向かって、少し涙ぐみながらメッセージを託したとか。

(まずい・・・)だから、今度は私の取材をしたいと言う。もちろん断る。

しかし、マリアジーナの取材が無駄になる。断る勢いが小さくなる。

理由は、いつも通りだ。私が一人で朝6時半からほとんど休憩なしで料理を作り続けているのだ。メディアに出たら、電話での問い合わせが受けられない。受けていたら、料理の手が止まって、仕事にならないのだ。

店と言うのは、いつも忙しくてもダメ。いつも暇でもダメ。丁度良いのがいい。暇な日と、忙しい日があってクオリティは守られるからだ。今が丁度良いのだ。

店の名前を言わない。店の場所も明かさない。問い合わせが局にあっても一切答えないという条件を出した。すべてのんでくれた。それでも即答するわけにはいかない。

電話に出なかった。ばっくれたのだ。諦めるかと思って・・・。

「ユーコさん!子供みたいなことしないで、ちゃんと話しなさい!」と言われた。はい、その通りです。

店に電話があった。まだ一度もお会いしていないのに、いきなり撮影もなんですから、一応ビデオは持っていきますが、打ち合わせということで・・・と、歩み寄りの電話だった。

ま、私も長く生きてりゃそこらへんの嘘も方便的なものを含んだ駆け引きくらい読めるさ。ンナわけない。せっかくカメラ持ってくるんだもん。撮影するに決まってる。苦手なことは早く終わった方がいいし・・・。

「マリアジーナさんとのことを15分くらいだけ話してくださればいいですから。ここまででダメと言われれば、やめますから」と、ごねる私を宥める。仕方ない。どうせ、5分くらいの放送だから心配するほど影響ないかも・・・。うけることにした。

15分って言ったのに、2時間かかった。

マリアジーナにメッセージを言わなくてもいいって言ってたので、なんも考えてなかったじゃないのよー。いきなり「マリアジーナさんにメッセージを・・・」騙したなー。

カメラは廻ってるので、文句言うわけにいかないし・・・。動揺しながらも、心の中はアセアセしながら・・・メッセージを言ったさー。

それにしても、いつも反対するポエムM氏が今回は出ろと言う。

「僕もIさん(経済I氏のこと)も出てるんだから、1回くらい出なよ」

と、意味わっかんなーい。

その経済I氏に話すとこれまた、いつも反対なのに・・・。

「それならいいんじゃない。一回くらい出なよ」と。

ホセまでもが今回は出る方向の話をする。

「顔にモザイクも入れてもらえば〜」ってねー。クマさんがあっちこっちに動くやつとかぁ・・・。

たった一人、反対しているのは、ちびっこ爆弾魔女のシュリちゃん。

「ダメだよぅ!魔女はひっそり生きなきゃあ!」

もっと早くその意見聞くべきだったかも・・・。