2023年10月02日

本日のメニュー

≪お知らせ≫
◎17:00-21:00(l.o)(最終入店)22:30閉店(日・月・木定休日)
ご予約等々は電話のみで。早朝〜。
〔インスタグラムに料理と陶器の写真を時々アップしています(Yuko.kitchen5)〕

≪10/3(火)・4(水)・6(金)・7(土)のメニュー≫
◎墨烏賊の墨煮 ライスとアリオリソース添え(スペイン)墨烏賊がやっと大きくなって、墨も大きくなったのでやっと登場します。
◎兵庫産特大マッシュルームのポートベラの詰め物(フランス)
詰め物はコンテチーズとグリュエールチーズをたっぷりと。
◎鴨のコンフィの細切とトリッフ、バターナッツ、クレソンムター(フランス)
焼き野菜添えで。
◎渡り蟹の詰め物(フランス)
今週も、バター焼きのアボカドも加えての詰め物。
◎牛肉のポーピエット(フランス)
牛腹身肉の薄切に豚足のハンバーグを包んで。ポルチーニ茸とブラウンマッシュルームのソース。パスタと焼き野菜添えで。
◎ブランダードと貝のクリーム煮の2段(フランス)
干し鱈とマッシュポテト ホンビノス貝のクリーム煮。グリュエールチーズで仕上げて。
◎リヨン風オニオントルテ(フランス)
この料理のファンはめちゃめちゃ多いです。やはり作らないわけにはいかない。チーズ3種類たっぷりのタルト。
◎カジキマグロのカジキマグロのラグーとほうれん草のピュレ包み 海老とココナッツのソース(イタリア)
焼き野菜添えで。
◎もち豚の野菜包み トリッパのラグー、ビーツ、トマトのソース(イタリア)
牛胃袋のトリッパを濃いトマトソースとチョリソでカリカリに炒めてラグーソースに。 ショートパスタと焼き野菜添えで。
◎烏賊の野菜詰め 生雲丹のソース ライス添え(イタリア)
この料理もスパイシービーフ同様、レギュラー料理でしたが、時々しか作らないです。
◎ケフタ(モロッコ)
この料理もファンが多いです。久々に作ります。ココナッツのスパイシーソースで。
◎もち豚と野菜とチレアンチョのベラクルス風(メキシコ)
野菜の具沢山とスパイスとライス添えで。
◎チレエンノガータ(メキシコ)
パプリカに牛肉ミンチ、ふるーつ、ナッツ、スパイス、、チーズ、ハラペーニョ等詰めて。胡桃のクリームソース。柘榴で飾って。
◎スパイシービーフ
レギュラー料理なのにたまにしか作らない。ライス添えで。
◎コフタカリー ライス添え(インド)
渡り蟹のカリーがレギュラー化しているので、作らなかったのですが、時々作ってと言われるので。ラムのミンチのスパイシーミートボールと茄子とトマトのカリーです。
◎渡蟹のカリー ライス添え(インド)
フレンチスタイルで蟹のソースで仕上げています。根強いファンが毎回〆に注文されるので、このカリーは作り続けています。無いと文句言われるし…。

≪冷たい前菜≫
◎南仏風 ガスパチョ(フランス)
◎無花果のチーズとアーモンドのムース添え(フランス)
◎塩豚とインゲン豆のトマト煮のサラダ(フランス)
◎イワシのマリネ南仏風(フランス)
◎パレルモ風カポナータ(イタリア)
◎茸のマリネ(イタリア)
◎タコとイソットのマリネ(トルコ)
◎ザジキ(ギリシャ)

≪デザート≫
◎パイナップルのマスカルポーネチーズタルト(イタリア)
◎ブルーベリーとマロンクリームの2段タルト(フランス)
◎桃の赤ワイン煮(フランス)
◎ラム酒とエスプレッソのパルフェ(フランス)

メインディッシュ15種類以上(1350円〜2350円〕
、ピンチョ12種類以上〔1個400円、冷たい前菜(1450-1950円)5種類。デザート数種類用意させていただきます。
※ご予約・ご来店をお待ちしていますm(__)m


posted by Yuko at 18:06| 日記:西麻布事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月18日

今日の出来事

最近は休日でもなかなか外食する時間がない。休日でも仕込みを夜までしているし、普段3時間半の睡眠時間だから、なるべく休日はたくさん眠る事にしているからだ。それでも、なんとか時間を作って食事に行く。

店を予約する時、3人以上の場合は特に5分前到着を目指す。店側に安心させるためだが…。
今日も、うちの店から歩いて5分の店を予約していた。

10分前に店から出て鰻屋さんの角を曲がった辺りで白杖の初老の方とすれ違った。
歩を緩め、アンテナを張って、いつでも手伝えるようにと。少しくらい遅くなってもいいし。
白杖の方が、突然踵を返し、私と同じ方向に歩きだした。
「すいません!」と、大きな声。
「はい!」と、大きな声で返して、どうしましたか!?と、問うと。

「高塚ビルはどこですか?」と。
丁度、高塚ビルの前だ。
「連れて行っていただけますか。それと、エレベーターで5階を押してほしいんですが」
「はい。ここが階段です」
一緒に階段を上がって、奥のエレベーターまで案内し、5階を押した。
5階は料理屋さんのようだ。

しばらく考えてしまった。
鰻屋さんの隣が高塚ビル。その隣がラーメン屋さんで、ラーメン屋さんの真向いがバス停だ。
あの方は、そのバスから降りたのだろうか。何歩で高塚ビルという記憶の仕方をしていたのだろうか。果たしてバスから降りたのかもわからないが…。

鰻屋さんの匂いを強く感じて行き過ぎたとわかって、目標が曖昧になったのかも。歩数を間違えて行き過ぎたと思って踵を返したが、歩数を一歩間違えたと思ったのかも。
帰りは目的の店の方がいらっしゃるので安心だが…。

五体満足で生きてる事の有難さはもちろん思ったが、感性の鋭さとか、記憶の仕方とか、匂いの鋭さとか、いろいろ考え込んでしまった。
posted by Yuko at 23:11| 日記:西麻布事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月05日

プレオープンの日

39年前の今日、5月5日にこの店はプレオープンした。
プレオープンといっても、上京して6年目に店を出したのだ。
東京には1人も知り合いがいない。店をやると決めて、フレンチレストランに修行に入る前も仕事を2つ掛け持ちしていたのだから、それほど友人がいるはずもなく、少ない友人たち、母や従姉妹と今は看板になっているパエリア鍋を使って、パエリアを作って、みんなで食べただけだ。

翌日から手作りのチラシを作って、母と従姉妹に手伝ってもらい、西麻布交差点で、行き交う人に、「ランチやります」といって、配っただけから始まった。

オープンしたのは、8日だったと思う。7日だったかもしれない。こんなに長くやるつもりはなかったので、オープンの日を記憶することなんて考えてもいなかった。

初日から、オープン前には行列ができてて、めちゃめちゃ驚いた。それからずーっと、ランチは完売の日が続いたが、夜も忙しくなったし、ランチは作業であって料理じゃない。クリエイティブじゃないなぁと感じて、一年で終えた。

当時、長期の休みを取る店なんて考えられない時代。5月にオープンしたばかりなのに、8月はほとんど休んで、海外に仕入れと食の旅に出かけていた。

投資は自分の体にしよう。知識は盗まれない。お金が貯まると夏は5週間。冬は4週間休んで(しばらくは5月も2週間)海外に行っていた。

(潰れた)と、噂が流れたらしく、道で常連さんに会うと、目を逸らされた。
「こんにちわ」と挨拶すると。
「あぁ、いま、どうされているんですか?」と問われた。
「えー!店やってますよ。夏休みしてました」と答えると。
「えーーー!長すぎませんかぁあ!」
ネットもどころか、携帯もない時代だしね。窓に大きな紙に(フランスに仕入れに行ってきます!)と書いても、読まれず、店を閉めますと思い込まれたようだ。

旅は年2回から3回行っていた。50歳になった時、(海外で働きたかったなぁ)と。(そうだ!いま、働きに行けばいいではないか)と気がつき、レストランに手紙を書いたりして、いろいろな国のレストラン、オーベルジュ、料理研究家の家とかで働きに行っていた。

ま、そんなこんなで…コロナ禍でここ3年は海外に行くこともなかったが…。

来週から40年目に入る。
やりきったなぁと思う。
店をやりたくて店を出したのじゃない。
料理を作って生きていきたいと思った。それじゃあ生きていけないから店を出しただけ。
その事にブレないでいたい。
だから、ニンニクの皮むき、玉ねぎの皮むきも1人でやることに拘った。39年間1人で料理を作り続けた事に満足している。
40年目に足が一歩入った。
やりきったなあと思う。
posted by Yuko at 22:59| 日記:西麻布事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする